付き合っていると就職や転勤を機に遠距離恋愛になってしまうことがあります。
今まで毎日のように会っていた場合には、ギャップが大きく、とても寂しい思いをすることになります。アプリなどで出会った場合には、初めから遠距離恋愛となる場合が少なくありません。
また、追い打ちをかけるように周りの人からは「大変だね、続くといいね」などと言われたりします。
この記事を見ていただいている方が今から遠距離を始めようとされているなら、悲しみに暮れているかもしれません。
その気持ちはよく分かります。私と妻は4年間の遠距離恋愛を乗り越えて結婚しました。
それまでは毎日会って、電話していたのに、就職を機に、突然、片道4時間の遠距離になったのです。就職をして環境が変わるだけでも不安なのに、さらに遠距離になったのだから不安しかありませんでした。
今回は遠距離4年間を乗り切って、大事だったと思うことと、どのようにして乗り切ったかを紹介します。
とにかく会う頻度が一番大事
遠距離といっても、1時間の距離になることもあれば、5時間の距離になることもあると思います。
どのような距離になろうと、大事なのは会う頻度です。
やはり、どんなに好きでも会う頻度が低いと気持ちが薄れていってしまうと感じました。
遠距離の時、私は社会人1年目で、妻はまだ大学生でした。社会人1年目の私にとって、片道4時間の距離と、会いにいく交通費は本当に大変でした。それでも、2週間に1回は欠かさず会いにいきました。会わない期間が3週間空くのと2週間空くのとでは感覚が全く違いました。この辺りは個人差もあると思いますが、私は2週間に1回は会わないといけないと感じていました。
遠距離を乗り越えるために一番大事なことは会う頻度を一定程度維持することです。時間とお金を悲しくなるぐらい使うことになりますが、その結果、得られるものはかけがえのないものだと思って頑張りましょう。
相手を安心させる行動をする
遠距離恋愛では、常に不安がつきまといます。「相手が別の人と出会ってしまうのではないか」「相手が冷めてしまうのではないか」といった不安です。
だから、相手を不安にさせないように意識して行動しましょう。私も遠距離を始めた時には色々な不安がありました。家族からも「3年続いたらすごいね」と言われる始末です。
だからこそ、妻を安心させられるよう、たとえばクラブのような場所には行っていないということや、今日は何をしていた、会えない週末は何をする予定など、色々なことを話していました。
どちらかに負担を偏らせすぎず、常に感謝を伝える
遠距離恋愛はとにかく会いにいくのに時間とお金がかかります。そして、それを完全に平等にするのは難しいです。私たちの場合、私が社会人でお金と時間を調節できたものの、妻は大学生で実家暮らしでしたので、お金も時間も調節するのが難しい状況にありました。その結果、どうしても私の方に大きな負担がかかりました。私は週2回会いにいき、妻は年2回会いにくる、くらいの差がありました。
当時は、その不公平さに妻に文句を言うこともありましたが、状況として妻もどうすることもできなかったのだと、今になると分かります。
それでも、文句を言いながらも会いにこれたのは、会いに行った時には妻がめいいっぱい感謝を伝えてくれたからです。「会いにきてありがとう」「きてくれて嬉しい」「お金も時間も大変なのに、本当にありがとう」この言葉があったから、私は偏りがあっても諦めずに会いにいけたのだと思います。
ただ、可能な限りは時間もお金もあまり差が出ないように努力するのが良いかと思います。
恋愛以外の「やること」を持つ
大学や仕事に通っている人が多いと思いますが、さらに、もう一つ何か持っておくと、寂しく思う時間を乗り越えられると思います。
遠距離恋愛は不安がつきません。そして、不安が頭をよぎるのは常に暇にしている時です。忙しくて忙しくて、どうしようもないという人は不安になっている暇がありません。
そこまでではなくても、暇を作り過ぎないと言うのは大事なことです。たとえば、資格試験や没頭できる趣味などを見つけるのが良いと思います。特にスキルアップを目指しておけば、転職して遠距離から脱出する武器にもなります。
私は趣味が英語だったので、英語の勉強をしていました。TOEICや英検も受けましたし、ボランティアガイドも時々参加していました。それを見ていた妻は「他の女の人と遊んでる暇はなさそうだね」とよく言っていました。
恋愛一辺倒にならないと言うのも、遠距離では大事なことだと思います。
遠距離恋愛の出口を決めておく
遠距離はお金も時間もかかる非常に苦しい状況です。いつまでも続けるわけにはいきませんので、2人で「いつのタイミングで遠距離を解消するか」についての話し合うことが重要です。
たとえば私の場合は自分が転勤して出身地の近くになった時、妻が大学を卒業して仕事を始めた時などがタイミングとしてありました。
けれど、目標として決めても必ずしもそのようになるとは限りません。私たちもはじめはタイミングを見て同棲しようと思っていましたが、4時間の長距離恋愛が終わった次は1時間半ほどの長距離恋愛になりました。私たちはとにかく早く近くに居れるようにしたかったので、これではいけないということで最終的には片方が新幹線で通勤することにしました。その後、今は結婚を経て職場の近くで一緒に暮らせるようになりました。
このように最後は思い切ってどちらかが寄せていくことになります。
言葉と行動の両方で愛情を伝える
遠距離はとにかく不安がつきまといます。だからお互いに言葉と行動で愛情を伝えて相手を安心させてあげることが重要です。
言葉で伝える方が得意な人と行動で伝える方が得意な人がいると思いますが、どちらのタイプの人であっても両方の方法で伝えなければなりません。
言葉だけで行動が伴わなければ「口だけ」となってしまいますし、行動だけで言葉が伴わなければ相手は「行動があって嬉しいけど、どう思っているのかわからなくて不安」となってしまいます。
遠距離恋愛を乗り越えた絆は強い
遠距離恋愛は苦しいもので、できることなら避けたいものです。けれど、乗り越えてしまえば悪いことばかりではありません。まず、その苦しい過程を2人で乗り越えたという絆が残ります。お互い不安にもなりますし、ケンカもよくすると思います。しかし、乗り越えた絆これは2人にとって大きな自信になります。
そして、会えた時の嬉しさは10倍です。なかなか会えないのでマンネリということにもなりにくいです。距離が遠いほど、会うたびに感動の再会のようになります。どこかで「会えない時間が愛を育む」と聞いたことがありますが、実際に経験してみて、その言葉は本当だと思いました。
また、遠距離恋愛を乗り越えて一緒に暮らし始めた時には、一緒に暮らせることが当たり前じゃないことをよく分かっているので、そのありがたさが身にしみて分かりました。
遠距離恋愛をしていた時、一番辛かったのは旅行の帰りです。旅行は本当に楽しく過ごすのですが、帰る時間が近づくにつれて、また会えない時間が戻ってくると思い、悲しくなってきます。「一緒の家に帰れたらいいのにね」といつも2人で言っていました。
今は一緒の家に帰れるようになり、ただ同じ家に帰るだけでも幸せに感じます。これも遠距離恋愛を経験したからこそだと思います。
まとめ
遠距離恋愛は苦しいものです。お金と時間を多く消費します。できれば避けたいものです。
しかし、乗り越えた先には2人の絆が残ります。これは経験しないと得られないものです。
この先も色々なことが起こると思いますが、2人なら乗り越えられると思えるようになります。
遠距離恋愛は苦しい中でもお互いに思いやりを忘れず、相手を大切にしていれば、きっと乗り越えられるものです。
コメント